このページは「銃なんて使えればいいんだ」と言う主義の方は読まれても時間の無駄かもしれません。
しかし愛銃を「綺麗に保ちたい」と言う方の為に、銃のコンディションを正しく保つ方法が書かれています。

なお、本文に良く出てくる真鍮製のブラシは、鉄を削ることはありません。安心してご使用下さい。
また、洗い矢(Cleaning rod)は輸入物の方が断然安い(個人輸入の場合)ですが、輸入物は銃砲店においてある洗い矢の先に付けるブラシとねじ径と合わない場合が多いです。(アチラはほとんどインチタップなのです)
洗い矢に付けるブラシは消耗品なので、注意して下さい。せっかく安く洗い矢を手に入れても、それに使うブラシが簡単に手に入らないのでは、意味がなくなってしまいます。

  • 元折り銃の場合

    まずは銃身から…。

    最初に、洗浄能力のあるオイルを銃身内に吹きかけます。(私は「トリフロー」という洗浄能力が高く潤滑、防錆性も高い物を使っています)

    次に真鍮ワイヤーでできたブラシを洗い矢につけてゴシゴシやります。
    するとだいたいのカスは銃身から剥離するので、そうしたら安いスプレー式のオイルで洗い流して下さい。
    これで銃身の中は綺麗になりますが、油でベトベトなので洗い矢に布きれを付け、拭いてやります。
    以上で銃身のクリーニングは完了です。

    「そんなの面倒くさいやいっ」って方は、最初に洗い矢に布きれを付け「ボア・クリーナー」と言うチューブに入ったクリーナー(NewSKBで輸入してます)を付けて銃身内を拭いて下さい。
    最後に、オイル(少々)でクリーナーのカスを流し、新しい布を洗い矢に付けて拭いてやります。
    これで銃身は綺麗になります。
    汚れがそんなにひどくない時は、この方法でクリーニングしてもOKです。

    次にレシーバーです。

    レシーバー まず包底面を油布で拭きます。

    それで汚れが取り切れない時は、真鍮製のワイヤーブラシ(歯ブラシみたいな物)で磨いてから油布で拭きます。

    絶対にしていけないことは、包底面に油を吹きかけたり、撃針の穴から給油したりする事で、これらは絶対してはいけません。
    レシーバの内部廻りの汚れは火薬の燃えカスで、それを含んだ油が撃針穴に入り込むとそこで凝固したり、撃針を腐食させて撃針折れや、作動不良の原因になったりします。

    仕上げは銃身、レシーバー、先台金具、などの金属部分を、まんべんなく油布で拭きましょう。
    そうすれば貴方の銃はいつまでも綺麗なままです。

    ただし、木部には出来るだけ機械油を付けないようにして下さい。
    木部に機械油が染みこむと組織が柔らかくなってしまい、変形や狂いが生じ易くなってしまいます。

  • 自動銃の場合

    自動銃にも幾種類かありますが、ここでは最もポピュラーなガスオートを中心に解説していきたいと思います。
    銃身のクリーニングは、前出の「元折り銃」と同じ要領で良いでしょう。

    ガスポート ただしガスオート式の自動銃は、銃身止めのリングの所に自動銃を作動させるため、発射の際に発生するガスを導く穴があります。

    ガス穴は意外と汚れないものですが、放っておくとカーボンが付着するのでたまには掃除しましょう。
    この穴は小さく(1φ〜3φ位)、丁度良い道具がありません。
    ガス穴よりちょっと小さいドリルのビットを手に入れて、前後に動かしてやればOKです。

    またバレルリングの内側はカーボンが付着し、放っておくと取るのが大変になるので、小まめに真鍮製ワイヤーブラシで磨いておきたいところです。

    そして一番肝心なのはピストン部分です。
    ここにはガス穴から導かれた高圧、高熱なガスが直接吹き付けられる場所です。

    最近になって腐蝕に強いステンレスを使用している物も増えていますが、未だにスチールの物も多いですし、ステンレスでも絶対腐蝕しない訳ではありません。

    また汚れが溜まると作動に一番悪影響が出る場所なので毎回、使用後に清掃した方が賢明です。

    ピストンやピストンリングの汚れはしつこいので、やはり真鍮ブラシでごしごし磨いてしまいましょう。

    自動銃の機関部内は元折り銃と違い、相当な汚れが溜まります。
    大抵の自動銃はピンで機関部にトリガー部分が止まっているので、簡単に内部メカが取り出せます。
    スプレーオイルで洗い流してしまいましょう。これは何回かに一回やれば十分です。

  • すごく汚れている場合

    銃身や機関部の汚れがひどい場合は「トリフロー」を多めにかけ洗い矢に「スチールウール」を巻き付けてやると、大抵の汚れや軽い錆位なら簡単に落ちます。

    ただし「スチールウール」は真鍮製のものより固いので、まず問題ない(銃に対して)とは思いますが頻繁に行うことは避けたいところです。(本当に汚れがひどい時の、非常手段くらいに思って頂ければ幸いです)

    また機関部、包底面、窯化処理した表面の汚れや軽い錆にも「スチールウール」は有効です。
    ご家庭の台所から一個くすねてしまいましょう(^^ゞ

  • 特殊な絞りにはご注意を…

    カッツコンペンセイター、リセスチョーク、マズルブレーキなど、散弾のパターンを整えたり、反動軽減などの効果を持たせる特殊なチョーク(絞り)があります。

    カッツ この手の銃口は常にベストコンディションに保っておかないと、肝心の性能が十分に発揮されなくなるので、クリーニングは入念に行って下さい。

    基本的なパターンは銃身のクリーニングと同じす。もし、汚れが落ちない場合は何回か繰り返して下さい。

  • 傷を付けてしまった!

    着色部分に傷を付けてしまった場合、その傷が小さければリペア用の「ガンブルー」などで対処は出来ます。
    しかし、大きい傷だとやぶ蛇になってしまうケースもあり、注意を要します。
    対処方法に自信を持てない場合は、素直にプロに任せましょう。

    なお「ガンブルー」で修正する際は、油分を取り除くことが大事です。
    アルコール(市販の物、飲めるアルコールはダメ(^_^;))を脱脂綿に浸し、何度も丁寧に拭きます。
    次に新しい脱脂綿に「ガンブルー」をしみ込ませ、また何度か拭きます。
    色がだいたい同じ位になったら布で拭き取り、油を引きます。
    「ガンブルー」が残留していると、変色の原因になりますので良く拭き取って下さい。

    また艶消し黒の場合、銃用のタッチペンが手軽で便利です。

  • スプレー各種

    スプレー各種 左から、オイルスプレー「WD-40」、「ラストキラー」
    右端はテフロン系オイルスプレー、「トリフロー」

  
Written by Tomi
Combined by kiyoshi and たいさぁ