 |  |
【←今回宿泊したT.I.ホテル前の海賊船】
昨年はフロリダのオーランドでの開催だったので、長時間の飛行機が嫌で行きませんでしたが、今年はラスベガスであったのと仕事の関係もあり3泊5日の強行日程ながら2年ぶりに行って来ました。
前回同様9.11テロ以来の米国の航空機に対する安全管理は強烈で、セキュリティゲートを通過する際には行列ができている状態は相変わらずです。
以前は機内持ち込み手荷物だけで飛行機に乗るのがほとんどでしたが、検査機を通過する際面倒になったので、最近は荷物を預けて手ぶらで乗るようにしています。
ただ米国の空港で乗り換えがあると、荷物が目的地まで同じ飛行機で到着しないことが多いのには閉口します。
今回はロス・アンジェルス経由だったので、ロスで入国審査・税関検査があり、荷物は一旦受領し再度国内線に預けたので無事到着地のターンテーブルにて発見できました。
ただ米国にて荷物を預ける際は、「鍵を開けておいて」と言われます。
内部を検査するらしく、もし鍵がかかっていると鍵を壊されることもあるようです。
今回泊まったホテルはT.I.(旧Treasure Island)で、2年前に泊まったMirageに隣接した同じ系列のホテルです。
以前は毎晩ホテル前で開催されていた「海賊船ショー」が有名でしたが、昨年打ち切られ、現在は「女海賊ショー」のようなものが催されています。
私は時間が無くて見られなかったのですが、1枚目の画像がショーに使われる海賊船です。
ラスベガスのホテルもスクラップ&ビュイルドが盛んで、競合も激しいようです。
各ホテルともどのように差別化したり、高級感をだそうかと工夫を凝らしてます。
ただ基本は「いかにカジノに足を運ばせるか」であり、どこへ行くにもカジノを通過するように設計されているのはどのホテルも同じようです。
ラスベガスやホテルのお話は後半に別項に記載することにし、まずは本題のショット・ショーから進めます。
【←ELK・エルクと言って大型鹿】
■Browning
やはり今年の目玉はブローニングの新型上下二連Cynergyでしょう。
狩猟王国アメリカでは絶大な販売数を保っていたミロク製の上下銃ですが、堅牢無骨なイメージを持った外観からか、最近ではBerettaを筆頭にしたLow Profile形状の上下に押されていたのは否めません。
そこで主流のLow Profile形状の新型を発表してきたわけです。
【←Browning Cynergy】
全くの新設計で、デザインはオートバイのデザインをしていたデザイナーが主力になって実施されたと聞いています。
左の画像をご覧頂ければその斬新さはお判り頂けるでしょう。
この斬新なデザインの評価はいろいろかと思いますが、全く新しい銃を開発したという事は十分評価されますね。
外観デザインだけでなく機構面でも新しいシステムを用いています。
ロッキングは今までと違い、機関部前方上面から半円状に切り込みが入っている部分に銃身側モノブロックのヒンジを差し込みます。
ちょっと慣れないと難しいかとも思いますが、その為にいままでのCitori にあった機関部底面のラグがなくなり、全くのプレーン状態でさっぱりしています。
加えて長方形のロッキングピンで補強し、ブローニングの名に恥じない耐久性を確保したとのことです。

【↑Browning Cynergy】 |

【↑Cynergy機関部周辺】 |

【↑合成樹脂銃床のコム調整機】 |
引金機構には機械式を採用しています。
よく言われる「トントン撃ち」という機構で、今までの反動式と違い初矢が不発でも二の矢が引けるタイプです。
引金の切れ味の良さ・引金の軽さ・ロックタイムの減少などが期待できるとのこと。
画像でも見られますように、新開発されたリコイルパッドも装着されています。
長めの反動吸収エリアを用いることで、感覚的な反動を約25%程度低減したとのことです。
ただこのパッドはプル長調整で銃床切断したら再度取り付けるのは容易ではないので、半インチごとに3種類の長さが用意されているようです。またスペーサーもあるとのこと。
あと面白いのは合成樹脂(composite)銃床にはベンド調整機が最初から内蔵されていることです。アメリカで盛んなスポーティング銃には有効でしょう。
個人的な意見ですが、ちょっと気になる点がありました。先台を取り外してみたら、銃身両横になにやらスプリングがあるんです。
ちなみにこのCynergyは今のところ12番径Field用($1,890〜1,930)とSporting用($2,650〜2,690)だけで、米国市場のみの販売のようです。
ピンボケしていますが左の画像を見てみてください。先台を外したところですが、右下にスプリングが見えますか?
恐らくエジェクタースプリングだと思いますが、上下銃身の間にあります。なんか丸見ええってのも驚きでした。
■Beretta
【←Beretta Onyx White】
日本ではあまり販売されてない米国市場向けのOnyx WhiteというFiled 銃の機関部の表面デザインが若干変わっていました。
画像では見難いですが、エンジンターニングのような模様を施しています。12番/20番/28番のField銃($1,718)のみで、別途Onyx Proという黒仕上げのモデル($1,856〜1,929)もあります。
このProは自動銃のAL391 Teknysに用いたフィルム貼りのシンセ銃床と同様の、ダミー木目で見た目の良さを強調しています。
12番径3インチ半薬室(日本ではとても必要ないですが・・^^)も用意されています。
【←Beretta DT10 Trident L】
競技用モデルではDT10 Trident Lの新彫刻モデルが出ています。細かい模様が入ったのですが、今までのプレーンな機関部も併売されています($6,383〜7,797)。
コム(ベンド)調整機も標準化が進んでおり、最初から付いているモデルが増えています。
【←Beretta CX4 Storm】
今年はLow Enforcement系の銃は少なかったように感じましたが、日本で所持できないこの手のモデルを、ベレッタのブースにて展示していましたので紹介しておきます。中には「眺めるだけでもいい」という方もきっとおられるかと思いますので・・・(^^。
 【1201FPとT3TACTICAL→】
上の画像は新型のCX4 Stormはカービン銃で、ベレッタの92, 96, 8000, 8040ピストルのフルサイズマガジンを装着できるようです。
もちろんモデル・キャリバー別になります。
セミオートのブローバック式で、分解は工具無しで簡単にできるようです。形状デザインは有名なジウジアローとのことですから、スタイルはさすがですね。
下の画像は、1201FP自動散弾銃と、T3 TACTICALというボルト式ライフル銃です。
1201FPは日本でも販売(ピストルグリップは別)されている、ベネリ製のイナーシャシステムの銃です。
ベレッタはベネリ・サコー・フランキーをグループ化し、クロスマン・ティッカともパートナー契約をしているようですから、FN−ブローニンググループに匹敵する勢力になりつつありますね。
■Benelli
【←Benelli ComforTech】
近年各社反動吸収装置に力を入れており、ベネリでもComforTech というsystemを発表しています。
左の画像から分かる様に11個からなるchevronと呼ばれるコマが元台ヒール部からグリップ後ろへ対角線に付いており、これによって反動に対するバリアーができるということらしいです。
このコマや、取り外しもでき元台上部に付いているチーク部はソフトジェルでできており、合成樹脂とは違うタッチだそうです。
また画像はありませんが、新型ジェルパッドもあり、右用・左用と別のタイプが用意されています。
このComforTechを用いたSuper Black Eagleで撃った場合、従来モデルより約15%のマズルジャンプが抑えられたとの事です。
3"半の弾が撃てる銃では効果が発揮されるのかもしれません。
他にもCrioChokeというロングテーパーのチョークチューブが出ています。
これもパターンが良くなるということで各社(特にヨーロッパ)でロングテーパー版を発表していますね。
■Ruger
【←Ruger Gold Label side by side】
Made in USAのSturm,Rugerですが、Gold Labelという水平二連散弾銃を発表しています。
機関部はお得意のステンレススチールを使い、スチール銃身にクルミ材の木部です。価格は$1950とルガーにしては高めですが、アメリカンメイドの水平銃としては立派な造りでした。機関部底面も丸くして磨かれてあり、エジェター付きの交換チョーク式です。
左下の画像はおなじみのRed Label上下二連散弾銃です。
このモデルはTarget Greyという灰色で仕上げているモデルですが、私の好みとしては今までの通常の光沢のあるステンレスの方が良い感じがしました。
ステンレスですから摺り合わせなどはなされてなく、トップレバーを開けば銃身が簡単におじぎをしますし先重なのは否めませんが、狩猟用でこの価格($1545)であれば、アメリカでは十分な市場があるのでしょう。
事実、発表当初の倍近くは売れているようです。
【←Ruger All-Weather Red Label】
■Weatherby
【←Weatherby ブース中央タワー】
ウエザビーは主力のライフルVanguard(豊和製)が好調です。
米国で生産しているMark-Vに較べて価格がかなり抑えられている($500強)のが市場に受け入れられたのと、以前Vanguardはウォルマート専売だったのが、ディラー経由でも販売できるようになったのが好影響したのでしょう。
2年前から販売されているイタリア製の半自動散弾銃も低価格を武器に販売を延ばしているようです。
恐らくフランキー系の銃かと思われますが、20番径やスラッグ専用銃をリリースしバリエーションを広げています。
左の画像で見える上下二連銃はNewSKB製ですが、以前発売されたスペイン製の水平二連銃はカタログから消えています。
バックオーダーを抱えるほど反響はよかったとのことですが、供給元の生産能力・品質保持に問題があったようで、販売を断念したとのことでした。
■SKB USA
NewSKB自社ブランドのアメリカ販売会社は、昨年発表した射撃銃85TSSシリーズのトラップコンボ銃を新たに展示しています。
シングル銃身は、米国市場で主力のアメリカントラップ用で、可変式リブにアジャスタブルコム銃床を付けています。
アメトラ用とのことで、日本市場では販売されませんね。
【←SKB USA】
■Winchester
【←Winchester Supreme】
FN-BrowningグループのWinchester銃器部門が販売している上下二連銃ですが、銃床を変更したモデルを展示しています。
ユニークな楕円形の目切りを並べて滑り止めとしてあります。
グループのポルトガル工場にて組み立てられているのかと思います。
アイディアは面白いのですが、実用性はどうなのでしょうか。
■その他
Remingtonは新たな新モデルもなかった為か、いつもと較べて閑散としていました。
隣に位置していたBrowningが盛況だったのでよけいに目立ってしまいましたね。
左上の画像はクレー放出機操作機のブースにあった、コントローラーとミニチュアクレーです。手元で操作するとちゃんと直径10cm弱のプラスチッククレーが飛びます。
わざわざ展示用に作ったのでしょうが、手が込んでいますね。
←この画像はアメリカのクレー製造会社WHITE FLYER社の100年記念を祝ったものですが、馬車の荷台に積まれた木箱入りのクレーを「THE SPORTSMEN'S CLUB」の前で荷降ろししているところです。
なにか歴史を感じながらも親しみのある感じがしました。
会場で、4x4社の出版する雑誌SPORTS GUNの取材班に会いました。
メジャーなブースに寄って取材してましたから、恐らく次号には掲載されるのかも知れません。前2号の内容にはミスもありましたが、この手の雑誌は定期的に出版されるのは嬉しいですね。
■LAS-VEGAS TODAY
ショットショー関連はここまでで、ラスベガス情報を少し書きたいと思います。
左の画像は4年前のレポートでもご紹介してますが、ストリップ通り中心部にあるシーザース・パレス・ホテルに隣接してるフォーラムショップのものです。
ご存知の方は多いかとおもいますが、青空が見えるものの屋内なんです。
半円の長いドームの天井に青空のフィルムを貼って、まるで晴天の屋外にいる気分です。これなら天候の心配は不要ですね。
ここへ来るとなんだか浮かれた気分になります。
各種高級店が両側に並びショッピング好きには最高でしょう。
自分はウィンドーショッピングですが・・・(>_<)
フォーラムショップをどんどん奥まで歩いていくと、ちょっと目立ちませんが右側に「RACE for ATLANTIC」の入り口があります。
この3Dライドは2000年の「ラスベガス珍道中」でも紹介してますが、今年も乗りに行きました。
詳細は左の紹介画像を拡大してお読み頂ければと思いますが、その凄さはやはり一度乗って見ないと分かりません。
事実、今年の同行者は初めての体験だったのですが、最初は気楽に椅子に座っていましたが、レースが始まったとたん前にあるグリップを握り締めてました^^;
ちょっと堅い話になりますが、ラスベガスの経済は絶好調のようです。
カジノ関連株がダウやナスダックを上回る70%程度の上昇率で推移してるようです。
9.11テロ後に減少した観光客が、テロ以前の水準を大幅に上回るレベルまで回復してるらしく、ベラッジオやシーザースパレスは新館を建設中です。
今回泊まったT.I.の斜め向かい側には新しい超高級ホテル Wynn Las Vegasが完成間近であり、このような高級ホテルが元気なのは客単価が上ってる証拠ですね。
聞くところによると、これら新館ホテルが完成すると約1万室が増えることになり、短期間でこれだけのホテルの供給が増えるのはラスベガスしかありえないとのことです。
左の画像はベネチアンの中でのものです。
ゴンドラライド(屋内・屋外がある)が見えますが、これはイタリアのベニスに実在する水路やゴンドラをモデルにしてるとのこと。
単なる船に乗ってるだけですが、異国情緒が楽しめます。
ちなみに料金は、屋内コースで大人 $15.00、子供(12才以下)$7.50、カップルで貸し切る場合 $60だそうです。
ちゃんとオールが付いていて船頭さんが漕いでるように見えますが、実際には小さな電動スクリュウが付いてるようです。
最後の画像は、今回よく目にした「アクアマッサージ」と言う、水を使ったマッサージ器です。自分は時間がなくて体験できませんでしたが、結構気持ち良さそうでした。
これとは別にアメリカでは酸素供給器も結構ブームですね。
最近は各種の味覚が楽しめるようカラー分別されてる器械が主流で、そのうち日本にもお目見えするのでしょう。
最後になりますが、また来年のショット・ショーもラスベガスが予定されてます。
恐らく仕事上また行くかと思いますので、またレポートできればと思ってます。
以上
written by 大佐ぁ Feb.11-15, 2004
トップページへ
|